戸建住宅地(土地)選びのチェックシート (まずは最寄駅の調査から) 不動産鑑定士

戸建住宅に住みたいとなった場合、どのような点に注意して戸建住宅地を選べばよいのでしょうか。東日本大震災のあと質問が多くなった分譲住宅地を実際に見に行く場合の注意点をまとめてみました。今特に注目されている住宅地の自然災害に対する安全性についても次回以降にお話ししていきます。

次回以降の予定

  • 最寄駅からの経路を歩いてみよう
  • 分譲住宅地について調査しましょう
  • 調査した結果を整理し検討しましょう

今回は、通勤に電車等をお使いの方であれば必ずチェックする必要のある「最寄駅」についてお話いたします。
なお、実際の住宅地調査は、楽しみながら作業することを心がけてください。ご家族でピクニックに行くつもりでお弁当を持参すればちょっとした家族旅行にもなります。

サラリーマンの方など、通勤などに電車・バス等を使う方はターミナル駅から実際に電車・バス等を使ってみることをお薦めします。

  1. 最寄駅から通勤・通学等で使う経路を確認します。たとえば、分譲住宅地の最寄駅が東急「溝の口」駅で会社がJR「大崎」駅にあれば、東急田園都市線でターミナル駅の「渋谷」駅を経由してJR山手線でJR「大崎」駅を利用しますが、「渋谷」駅で東急田園都市線とJR山手線の時刻表をもらい急行等の運行状況を確認します。インターネットでの確認でもいいでしょう。また、災害時を想定し地図で歩いて自宅に帰る場合の経路・時間も確認しておくことも必要でしょう。
  2. 最寄駅で電車・バス等の時刻表をもらいます。急行等の停車駅かどうかもお忘れなく調査してください。
  3. ③最寄駅が現地盤に対して高い位置にあるのか、低い位置にあるのか、いいかえれば、高架上の駅なのか、地下にある駅なのか調査します。これは線路が急な勾配(線路の角度)を取れないため、わかりやすくいえば線路はだいたい水平に敷かれていることから低い現地盤では駅は高架となり、高い現地盤では地下部分に駅が造られます。この調査によりその地域の地勢を知るうえで参考となります。
  4. ④駅の周辺の商業施設・バスターミナルなどについて調査します。どのような商業施設があるか。物価水準はどうかなどを確認してみてはいかがでしょう。住むことになれば好みのお店があるかないかは住まい選びの重要なファクターになります。また、分譲住宅地がバス便であればバスターミナルの乗り場も行ってみましょう。なお、最寄駅から分譲住宅地まで1km以内であれば徒歩圏といえるでしょうが、1kmを超えていればバス等の利用も調べましょう。

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