戸建住宅地(土地)選びのチェックポイント(No.2) 最寄駅からの経路を歩いてみよう 不動産鑑定士

戸建住宅に住みたいとなった場合、どのような点に注意して戸建住宅地を選べばよいのでしょうか。東日本大震災のあと質問が多くなった分譲住宅地を実際に見に行く場合の注意点をまとめてみました。今特に注目されている住宅地の自然災害に対する安全性についても次回以降にお話ししていきます。
前回の内容
・まずは最寄駅の調査から
次回以降の予定
・分譲住宅地について調査しましょう
・調査した結果を整理し検討しましょう

今回は、最寄駅から調査対象の住宅地までの経路のチェックポイントについてお話いたします。

なお、実際の住宅地調査は、楽しみながら作業することを心がけてください。ご家族でピクニックに行くつもりでお弁当を持参すればちょっとした家族旅行にもなります。

サラリーマンの方など、通勤などに電車・バス等を使う方はターミナル駅から実際に電車・バス等を使ってみることをお薦めします。

① 最寄駅から戸建住宅地まで実際に歩いてみます。ゼンリンの住宅地図(縮尺1/1,500)があれば途中の施設、住宅の配置(お住まいの方の名前まで記載されています)等が詳細にわかります。購入すると数万円します。図書館で入手可能ですがコピーできるページに制限が付く場合もあります。なお、住宅地図は市又は区単位で冊子となっています。図書館に行く前に事前に電話して目的の住宅地図があるかないか確認してください。
② パンフレットなどに「徒歩〇〇分」と書かれているのは、1分間に80m歩けるとした場合の時間で、踏切・信号などの待ち時間は含まれていません。バス利用の場合は、最寄駅でバスの時刻表をもらいます。バス停の位置も確認します。
③ 歩いている時も街並み、建っている建物の階数、お店があるかなどの他、道路が舗装されているか・幅・傾斜なども観察しましょう。なお、目的とする住宅地が気に入って購入しようかなと思った時は、雨の日にも歩いてみてください。また、違った状況を観ることができることもあります。
④ 駅から戸建住宅までの地勢(平坦か、起伏があるか、坂はないか等)も確認します。自転車の利用ができるか否かの判断にも役立ちます。
⑤ 途中に商店街、公共施設がある場合はチェックします。また、汚水処理場、ゴミ焼却場等のいわゆる嫌悪施設があるかないかも確認しましょう。

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