お客様の喜ぶ様子を想像してみましょう
小売店の経営者とお話ししている中で、こんなやりとりになることがよくあります。このお店はどんなお客さんが多いですか、どんなお客さんにもっと来てもらいたいですか、と問いかけると、いやぁ、いろいろですね、いろいろな方に来てもらいたいです、と。問いかけ方がよくないのかもしれませんが、これに明確に答えてくれるお店はだいたいうまくいっています。
どういうことかというと、これがわかっていると、品揃えや店づくりがしっかりしてくるからです。もちろん思いつきでやっていてもうまくいく場合があります。でもうまくいった理由を振り返ることができれば、思いつきが偶然ではなくなります。
ご贔屓にしてくださるお客様をよく観察しましょう。どういうところを気に入っていただいているのか、どんなふうに当店の商品やサービスを利用するつもりで来られたのか、どんな期待で当店に来られたのか。それに合わせて品揃えや店づくりを見直してみましょう。目をつむって石を投げるよりも、的を見て投げるほうが当たる確度は高くなるでしょう。でもすべてのお客様の期待に一度に応えることはできません。どこから手を付けるか優先順位の問題です。ですからご贔屓のお客様から考えてみるのです。
そうすることによって、お店のカラーが出てくる、それがお客様に伝わりやすくなる、同じ好みの新しいお客様が訪れる、と好転していくのではないでしょうか。
中小企業診断士についての情報は
豊島区中小企業診断士会
認定支援機関:NPOとしま創業ネットワーク