米国では、優秀な学生は就職せず、起業する例が少なくありません。
ところが日本では、優秀な学生は医師など特殊なケースを除いて、公務員になるか、一般一流企業に就職することが通常となっています。ところが会社の規模に関わらず、宮仕えがいやになって独立したいと考える人もいます。また、学校を卒業して、宮仕えが嫌で独立して何かをやってみたい人も多くいます。創業相談に来る方の多くは、夢は大きいが、独立すると生活が成り立つのだろうかと思われる方が少なからずいることも事実です。独立創業資金の貸出制度は豊島区にもありますが、安易に独立しようと考える人の多くは、その業界を少しは知っているが、それほど深い人脈もなく、自己資金を用意していない人も多いのです。各区や東京都には創業資金貸出制度があり低額な金利で融資を受けることができます。しかし、その業界を聞きかじったぐらいでは、安心できません。資金の貸し出しには信用保証協会の保証をつける必要がありますが、そのためには必要資金の半額程度の自己資金は準備しておきたいものです。また、その業界経験が1年以上あることも、貸出要件となっています。少子高齢化の時代新規企業が増えることは国も望んでいますが、このようなハードルがあることも知っておきましょう。
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豊島区中小企業診断士会
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